学区のねじれ

小学校の通学区域と、中学校の通学区域とは異なっています。
小・中で多対多に対応していますので、単純にくっ付けて新しい学校を作ると、非常に大きな問題が発生してしまうのです。

まず、今回の計画において、小中学校の学区がどう規定されているかを説明します。 南北の境界は、桃園川です。
杉四の学区(全域)⇒新しい学校に6歳で入学⇒義務教育9年間
杉八の学区(北側)⇒新しい学校に6歳で入学⇒義務教育9年間
杉八の学区(南側)⇒新しい学校に6歳で入学⇒6年間で転出⇒高南中に進学。
杉三の学区(北側)⇒杉三に入学⇒卒業後は新しい学校に転入。
杉三の学区(南側)⇒杉三に入学⇒卒業後は高南中に進学。
さらに、騙し討ちの様な、学校選択の問題が有ります。
必要とされているのは制度としての学区決定であるにも関らず、個人個人の判断としての学校選択の問題へと摩り替えられているのです。

今回の計画には「現在の杉並第四小学校・杉並第八小学校と高円寺中学校の通学区域が異なる地域は、学校変更について十分配慮した仕組みを検討します。」という記述が有ります。

まず、その対象地域は、どこでしょう?杉四の学区には、そんな地域は有りません。杉八の学区にしか無いのです。口当たりの良い言葉で書かれていますが、その内容は「桃園川より南の地域」という意味です。

では、「学校変更について十分配慮」というのは、どういった意味でしょう?
杉八の学区(南側)から新しい学校に6歳で入学した子は、12歳で転出しないで、9年間通い続ける事が出来る、という意味です。これは、当たり前と言えば当たり前の話です。同じ学校に入学した子の間で、9年間通い続ける子と6年で転出する子の差別が、なぜ起こらなければならないのでしょう?他の子と同じ様に通わせ続けたい、それが親としては当然な感情です。

でも、本来であれば高南中に進学するはずであった子が、高南中には行かなくなります。その事によって発生する問題は、どう解決するのでしょう?これに関しては、次節で詳述いたします。

さらに、同様な話は、杉三の学区に関しても存在します。
学校選択制が終了した後でも、「理由のある学校選択」は認められる事となっています。
(逆に言えば、理由すら判らないまま学校を選択できる今の制度が、どれだけ非常識な制度だったか、という事ですが。)
12歳から新しい学校に転入するのであれば、小学校の入学時点から新しい学校に通わせたい、それが親としては当然な感情です。
そして、今回の計画案に記載されている通り、「義務教育9年間を見通した一貫性のある教育が施設分離型と比較し、より充実する施設一体型の学校」を選択したいのであれば、学校選択の正当な理由として認められる筈です。 しかしながら、桃園川北側は、杉三の学区のボリュームゾーンです。
ここを失った場合、杉三は廃校になる可能性すら有るのではないでしょうか?